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フランス調理師協会 設立趣意書
フランス料理は現在世界中で最も優れた料理の一つと評価されています。ローマに始まった「西洋料理」はイタリアを経て、フランスでフランス料理として確立されました。その優れたフランス料理と、フランス料理人の職業と生活を守る為に、1846年「フランス調理師協会」が設立され、現在フランスの法律によって保護されております。その間、フランス国内では料理人に対して多くの福祉制度が確立され、各種の施設を設け、料理人の生活の安定に寄与し、またフランス料理についても技術開発、衛生管理の向上、コンクール、講習会などを実施して大きな成果を上げています。「フランス調理師協会」は、共済制度の適用もあって、フランス料理人のほとんどが加入している公的団体です。一方、私達が聞くところによりますと、日本でも開国以来フランス料理は最も尊敬を受けており、国の迎賓館や宮中晩餐会でもそのメイン・メニューはフランス料理だと聞いております。日本を代表するホテルは、フランス料理のレストランが備わっている事が絶対条件であるそうですし、一方、一般国民の方々にとっては、結婚披露宴の料理はほとんどフランス料理であると聞いております。
このように、日本の方々が、私達の誇るフランス料理を受け入れて下さる事を大変嬉しく、また誇りに思っています。私達は、このフランス料理を世界で一番受け入れて頂いているのは、私達フランスの国民に続いて日本国民であると確信しております。フランス料理は、私達フランス国が源である事は紛れもない事実であります。その為、以前より、日本のフランス料理人の多くから、私達の協会に入会して、私達フランスの料理人と同じ立場で技術を磨き、正しいフランス料理を普及させたいとの要望がありました。私達の協会はフランスの法律に基づき設立されておりますので、残念ながら多くの制限があり、今までその申し出の全てを断っておりましたが、今回私達の協会の総意で、正しいフランス料理を全世界に普及させるとの目標で、世界中のフランス料理人との連携を務める方針を打ち出しました。
それは、「国際会員」制度として、フランス国内で適用される法律的な面を除外し、友好関係と技術交流を重視した会員制度です。
その最初として、私達は日本に支部を設ける事にしました。当然この支部はフランス国内の支部と区別された、特別な存在となります。
私達はこの機会に多くの日本人のフランス料理人が入会、参加され、日仏フランス料理人の交流が拡大し、フランス料理が更に発展する事を期待しております。
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